2009年06月11日

薄め液はシンナーです。

娘の修学旅行も無事終了しました。

豚インフルエンザ騒動の真っ只中での「修学旅行」でしたが、学校長が何度も区の保健課や教育委員会と事前に打ち合わせをしてくださいました。

マスク着用での修学旅行となりました。

京都駅に到着するなり、80人以上の人間が一斉にマスクを着用する光景を想像すると、何だか奇異に思えます。

海外からの人が見たら、京都市内で「ペスト」とか「チフス」とか、危険度の高い伝染病でも発症したかと思ったかもしれないですね。

さて、京都に限らず、旅先で工芸品の体験製作がよくありますね。

よく見かけるのが、お茶碗の絵付け。

今回娘の修学旅行でも工芸品製作の体験が2種類ありました。

一つは清水焼の絵付け。

もう一つは蒔絵体験です。

娘は化学物質過敏症ですので、当初から漆塗りは無理だと判断し、お茶碗の絵付けにしました。

ところが、旅館の都合で蒔絵体験は、女子の寝室で行うということを出発の3,4日前に知りました。

もう、目が点です。がく〜(落胆した顔)

でも、学校に漆塗りに使う溶剤のことを聞いたところで、埒が明くとも思えません。

早速、ネットで調べました。



●カシュー塗料を使って行う

●カシュー塗料そのものは「天然成分」のもの

<カシュー塗料:カシヌールについて>

確かに読むと、シックハウス対策効果があると書いてあります。
一見するとよいもので、問題がないもののように思えます。

●では、カシュー塗料とはどのようなものか

大橋塗料のサイトをご参照ください。

サイトのずっと下のほうに溶剤として、「シンナー」が紹介されています。

天然のカシューナットオイルを原料にしたカシュー塗料ですが、その他の樹脂や有機溶剤が含まれております。火気のある所では使用しないで下さい。また、塗装中、乾燥中とも換気をよくし、蒸発した溶剤を吸い込まないように注意して下さい。塗装中、または乾燥中もカシュー塗料の独特の臭いがいたしますが、乾燥後しだいに薄れて臭わないようになります.

大橋塗料では、こんな注意も喚起しています。




有機溶剤とは、何か。次にこれを調べました。


<塗料に含まれる溶剤とはないか>

1) 溶剤に含まれる成分など


◆ベンゼン ◆トルエン ◆キシレン ◆フェノール ◆ホルマリン

◆エタノール ◆メタノール ◆ジエチルエーテル ◆酢酸 ◆アニリン

◆アセトン  ◆クロロホルム  ◆シンナー  ◆水性塗料の溶剤

*特に赤字の化学物質が娘が発症した原因物質です。

2.カシューを漆塗料の代用することにかんしての記述

*かなり根気を必要とする文章のまとめですが、ご興味がある方はお読みください。



まとめると

●カシュー塗料そのものは天然成分だが、かなり濃厚な液体のため、溶剤は必ず必要とする

●使用にあたっては、換気をしっかりとし、マスク、衣類保護着を着用する

●十分な換気が取れない場合は、外気が循環する場所で行うこと


fruit--line-ichigo.gif


そこで、学校に確認したところ、

「お母さん。説明書を見たところ、カシュー塗料って天然成分ですし、うすめ液って書いてありますから、大丈夫ですよ」

嘘ーツexclamation×2

うすめ液が大丈夫だなんて、どこのどいつが言ったのさexclamation×2

シンナー wikipediaの上から2行目に次のように記載されいます。


シンナー (paint thinner) はラッカー、ペイント、ワニスなどの塗料を薄めて粘度を下げるために用いられる有機溶剤である。「うすめ液」とも呼ばれる。英語 thin は「薄める」を意味する動詞である」




更に、

毒性 [編集]
特にトルエンを主として、シンナーに含まれる有機溶剤には中枢神経麻痺作用があり、蒸気吸引により酔っ払い状態になる。

例えばトルエンの場合は100ppm程度から急性中毒を起こし、軽度であれば悪心・頭痛・嘔吐・倦怠感などが起こり、重症になると運動機能異常・意識消失・知覚異常などが起こり、最悪の場合呼吸困難をおこして死に至る事もある。

また生きていたとしても中枢神経の変化を起こす可能性がある。




漆塗りに限らず、ペンキ塗りでも言えるのですが、使い慣れていないと必要以上にシンナーで薄めてしまいます。

カシュー塗料は濃度がかなりあるので、恐らく塗りにくさから「薄め液」を沢山使ってしまう可能性もあります。

狭い部屋で、一斉にシンナーを使えば、1時間や2時間で有機溶剤が空気中からなくなるなどということはありえません。


「先生、シンナー遊びをしたら、補導されるのに、学校が体験学習といって、換気がない室内で漆塗りをさせて、おまけにそこで就寝させちゃあだめですよ」

と苦笑してしまいました。ふらふら

その結果、参加希望者が工房まで往復1時間かけて体験することになりました。

でも、事前に漆塗り体験希望者の保護者に、有機溶剤の説明があったかどうかは不明です。

ただ、小学校のときと違って、学校長が速やかに判断し、事前に危険を回避したこと。

私が提出した資料をきちんと読み、工房に確認をしたこと

私の行動に対して「情報提供ありがとうございます」と校長がおっしゃったこと。

これらは高く評価されるものです。

教師も人間ですから、失敗もあります。

娘が化学物質過敏症を発症してから、このような出来事にあたるたびに思うのは、

何事にも、興味を持ち、納得いくまで調べさえすれば、回避できることのほうが多い。
ということです。

今の時代、インターネットというありがたいツールがあるのですから、使わない手はないですよね。

修学旅行で頭痛や吐き気で具合が悪くなったら、豚インフルエンザどころの騒ぎではなかったと思います。

危機管理意識を常に持つことが、とっても重要なんですよね。



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この記事へのコメント
量考えてよ。
絵付けに使う量を。
伝統産業も、なんもかもみんな台無しだよね。
あんたの食生活が原因で子供が調子悪いかもしれないだろ。なんでも検索して正義ぶって、暇つぶしして、世間の塗装業界を卑下するのはやめてよ。あんたの身の回りからそういうのすべて省いたらどんなにさみしい世の中なんだ?
指摘するなら、ちゃんと作業想定してからにしてくれ。
Posted by at 2010年10月18日 16:11
コメントありがとうございます。

この修学旅行の作業が行われる予定だった部屋は、夜寝る部屋。

しかも、狭い部屋に20人以上が寿司詰めでの作業だったのですよ。

伝統工芸をする作業場は、換気も取っているでしょうね。

ネットの世界は怖いですから、何でも調べてみてから書き込むようにしていますが、言葉が足りなかったようですね。

Posted by おたま at 2010年12月28日 02:52
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
Posted by 投資の勉強 at 2013年02月09日 14:14
投資の勉強様。
コメントを頂戴しておりましたのに、お返事が遅くなり失礼しました。
ありがとうございました。
Posted by おたま at 2013年03月12日 03:38
これが周りの事を考えずに自分の子しか考えないモンペか
Posted by 理沙 at 2014年08月19日 11:06
理沙様

コメントありがとうございました。
Posted by おたま at 2014年10月19日 01:40
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